ATのエコカーを車高調、タイヤの交換で安全にスポーツ
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ノーマル車両 スズキ アルト(HA25S NA FF) 吸排気:ノーマル 足回り:ノーマル タイヤ:145/80R13 トランスミッション:4AT |
車高調装着車(テクニカ モティーズ アルト) スズキ アルト(HA25S NA FF) 吸排気:ノーマル 足回り:シャトルGTSサスキット タイヤ:165/40R17 トランスミッション:4AT |
近年の軽自動車はエコカー重視でMT車の数は少なく、ほとんどの新車はATのエコカーになっています さらに以前とは異なりモータースポーツ指向のベース車両もほとんど無い状況です これは近年のモータースポーツ人口の減少に起因しています ただし、「クルマで遊びたい」「速く走りたい」と思っているユーザーは沢山いると思います ATのエコカーでも車高調とタイヤのみの交換で安全に、手軽にスポーツ走行できます AT車でも十分競技に参加できます 現在行われている莫大なチューニング費用のいる一部のJAF公認モータースポーツでなく、 《車両もつぶれない、莫大なチューニング費用もいらない、格安で参加できる》 そんな手軽に参加でき、家族や友達と1日楽しめるモータースポーツがこれからのモータースポーツであると思います これから走ろうと考えている方がいきなりレースやサーキットは敷居が高いと思います しかしジムカーナ競技なら手軽に家族や友達と楽しめます ノーマルでも走れますが、より楽しもうと思うとまずは足回りとタイヤの交換です 車高調、タイヤのみの装着で安全でかつ手軽に遊び気分で参加が可能になります 【足回りの交換】 足回りと書きましたが車高を下げる方法にはローダウンスプリングでという方法もある訳ですが、車高調とは全く別物だと考えなければなりません 車高調キットのショックはショートストローク+減衰力アップ、スプリングは直巻が基本です ローダウンスプリングの場合はノーマルショック(減衰力ノーマル)、スプリングは非等長です 確かに車高を下げるだけならばローダウンスプリングで格安にローダウンできますが操縦性、安全性においては間違った手段です ノーマルショックにローダウンスプリングを装着するとショックのストロークが極端に無くなります 一般公道の走行ですらショックの突き上げ感が増し、操縦性が極端に悪くなります この状態でスポーツ走行をすると大変危険な状況になる訳です 対して車高調の場合はスプリングの長さに合わせたショックストロークと減衰力がセットアップされています 車重と速度域を考慮しロールに耐えられるように総合的に計算された足回りになっていますので、上記のような危険な状況にはならないようになっています 【タイヤの交換】 ベース車がエコカーの場合、タイヤもエコ指向の銘柄が装着されています 確かに転がり抵抗が少なく長持ちしますし、乗り心地を考慮し高扁平タイヤです これでスポーツ走行をするとすぐに限界がきてしまい、コントロールができなくなります やはり安全に走行しようと考えるとハイグリップ系の銘柄で低扁平タイヤが望ましいです 限界域が上がるとコントロール幅が増え、より安全に速く走る事が可能になります 上記の様に車を潰さない、チューニング費用を抑えて格安で参加するには車高調、タイヤの交換が一番です 安全にという部分を優先するならマフラーやエアクリーナーより先に装着するべきかもしれません 手軽に参加できるモータースポーツがこれからのモータースポーツと記載しましたが、足回りとタイヤ交換の必要性はこれから始められるユーザーの方には知っていただきたい重要な事だと思います 逆に言うなら車高調+タイヤで十分な訳ですからユーザーの費用の負担は大きくな無いと思います 今回はより速度域の高いサーキットでインプレッションしていますが、公道でもジムカーナでもスポーツ走行をするなら同じ理論で通用します また車両も当社デモカーを使っていますがすべてのクルマに当てはまります 「安全に」という部分は速く走るためには非常に基本的ですが重要な要素です |
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- インプレッション動画 - | |
- 純正サス車 - | - 車高調装着車 - |
動画前半部、全開からのブレーキングでフロントが沈み込みます 純正ショック+純正スプリングの場合はブレーキングのみでサスが最大まで縮んだフルバンプ状態になりコーナリングに必要な余力が無くなります 動画後半部、最終コーナーなど角度のキツイコーナーではロールした荷重が片方のサス側にかかってフルバンプ状態になっています |
ブレーキングでは大きく姿勢が変わることなくきちんとサスが効いているのが分かります コーナリング中も同じで、ロールはしますが沈み込みすぎずまだサスの余力が残っています 全体に非常にスムーズにコーナリングしているのが分かります これはドライバーがステアリングの角度を調整したり、アクセルを踏んで速度を変えたりできるからです 最終コーナーでは縁石に乗り上げてもサスが吸収し、しなやかにクリヤしていくのがよく分かります |
このフルバンプ状態でコーナリングすると、これ以上サスの動きしろが無いので、ステアリングを切り込んだり、アクセルを踏んだりできません そのまま縁石に乗り上げたりするとコントロールできない非常に危険な状態なります 純正サス車では実際にそうなってます 一般公道ではこういった状態にはなりにくいのですが、速度域が上がるレースやジムカーナになるとすぐに現象が現れます コーナリング中は何もできなく、終始「じっと耐えた」状態を強いられます これではドライビングを楽しむ事はできません 純正ではこの「じっと耐えた」状態が全てのコーナーで起きています 1個のコーナーでの差はわずかですが、何個もクリヤしていくと差は確実に広がっていきます |
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- 比較動画 - | |